風林火山 第23回「河越夜戦」


気づけば半年もサボっていた・・・。

久々に大河ドラマの感想。(考えれば風林火山の感想も初めてなんだわ)

あぁもう、風林火山かなり面白いです。
今までの大河ドラマ好きの人達には大概評判がよいので、今更言うほどのことでもないですが。
役者陣は世間一般的には地味目かもしれないけど、演技力が確かな渋い人選でことごとくツボだし、なんといっても脚本がうまい!!
現在放映中の支離滅裂な朝ドラ「どんど晴れ」に比べればまさに神ドラマ。
再来年の大河の脚本が「どんど」の脚本家だなんて、もはや死亡宣告を受けたようなものだ・・・。


それはともかく、今回の「堀河夜戦」は久々に合戦。
晴信の正室の三条夫人と側室由布姫のお話もそんなに嫌いではなかったのですが、さすがに何週も続けて見せられて食傷気味になってきてました。。
(特に三条夫人(池脇千鶴)贔屓の私には由布姫を前面に押し出してきてたのはちと辛かった)


まあ歴史的認識がゼロに近い私にとって、今回の戦がどういった内容・意義のものなのか1回見ただけではイマイチ理解できなかったのですが、そんな中でもいろんな人の立場や考え方が見えてきてかなり見応えがありました。
今回の大河ドラマは、本当に脇の脇まで無駄遣いしない。
「え、この役者さんこれだけで消えちゃうの? もったいない!」
というのが実に多い。贅沢なドラマだ!


関東管領上杉憲政市川左團次。でも史実では22歳だって?!)の上流階級ゆえのバカ殿っぷりもよかったし、本間江州(長江英和)の二重スパイの悲劇もグッときた。
有能ながら一見クールに見えた長野業政(小市慢太郎)が実は結構な忠義者だったのもポイントが高い。
(個人的には妻鹿田新介役の田中実ももうちょっと活躍してほしい。)


レギュラー陣でも今川義元谷原章介)がものすごい射撃の腕前を披露したりしていて結構、いやかなり笑った。あんなに遠い凧の真ん中に的中させるのはすごすぎます!
鉄砲が将来世の中を変えるだろう、と大層意味深なことを言っていたけれど、どうやらやはりこれは後々の伏線に繋がるようで楽しみ。(長篠の戦いの暗示ではないらしいとも?)


さてその中でも一番の大注目は真田幸隆佐々木蔵之介)殿!
元々佐々木蔵之介は好きな役者さんで、彼が出ているドラマも割とよく見ているので真田幸隆にキャスティングされた時はすごくわくわくしました。
以前の大河「武田信玄」を見た時、橋爪功演じる幸隆が好きだったものですから。
(橋爪さんのこともこの役で初めて認識して、好きになったのかも)


佐々木氏は初登場時は時代劇にまだ慣れていなかったのか台詞回しにかなり不安を感じたものですが、さすがに基本的にうまい役者だけのことはあり、回を重ねるごとに安定感が出てきたような気がします。
そして今回は武田につくかどうかを思案するという、真田クローズアップの回だったけれど、見事に存在感を発揮していました!
あー、これからこの切れ者の真田殿が武田家臣団に加わるのね、毎回のように見られるのね、と思うとそれだけで顔がにやけてしまう私・・・。
ていうかそんなに真田幸隆(=佐々木蔵之介?)好きだったのかワタシ!!(^^;)
いつか幸隆が主役級の小説でも読みたいなぁ。


武田家臣団には他にも小山田信有(田辺誠一)や教来石景政(高橋一也)や駒井政武(高橋一生)やら・・・ああダメだ、好きな人を羅列していくとキリがない!
それだけ今回の大河は脚本、役者どちらもいいってことで。


来週はいよいよ長尾景虎Gackt!)登場で目が離せません。