義経 第45回「夢の行く先」


前回別れた静は、早速鎌倉方の追捕の武士に囚われの身に。護衛として付き従っていた佐藤忠信駿河次郎も、静を探している間に離れ離れになってしまう。
京の六波羅北条時政の詮議を受ける静。憮然とした態度で、ふてぶてしいったら・・・!


一方、鎌倉方は「天下の草創」を合言葉に(?)いよいよ朝廷工作にも乗り出した模様。公家達の一斉解官を強制し、それに危機を覚えた後白河院はまたも義経の擁護を画策。諸国の寺社に義経を匿うようにひそかに命令を下すも、完全に義経を表に立てて頼朝と対立するのは得策ではないと丹後局に言われ、曖昧な立場を保ってました。相変わらず、食えないお方。。


今回は、源平時代最大のトラブルメーカー・源行家殿が鎌倉方に捕まって斬首にされてしまいました。宗盛など、それまではヘタレに描かれていても最期は美しく散っていったのに比べ、最期まで往生際が悪く、ある意味では潔かった・・・。
時政に義経の行方を尋ねられても、「行方を知りたいのはこちらの方。会って文句の一言でも言ってやりたい」には笑った。義経を煽るだけ煽って結局責任転嫁かよ!(爆)
斬首と決まってから、頼朝への恨みを叫ぶ場面もよかった。「傍流」に生まれた人間の哀しみ、身内を次々と殺した報いがいずれ頼朝にも及ぶだろう、と予言めいたことを言ってたしね。
しかし、行家って「十郎行家」じゃないの? ドラマでは「九郎の行家」と言っていたけど、「九郎」だとどうしても義経の印象が強いし、馴染めなかったんだけど、もしや最近の学説では源為義の九男ということになっているのか??


今回のラスト、幼い頃の牛若丸が落書きをしたあの金屏風とついに対面!! 思えば長い別離だったね。これを見て、平泉にこそ理想の「夢の都」を築こうと思い立つ義経。そんな、夢みたいなこと・・・それで奥州藤原氏が滅亡しちゃうんだから、行家叔父さん並の疫病神かもね・・・。