義経 第35回「決戦・壇ノ浦」


ついに、とうとう壇ノ浦の合戦でした。
やや難点もありつつも、全体的に見れば満足できる仕上がりでした。
以前より噂されていた金粉ショーもどう説明をつけるのか気になっていたけれど、苦しいながらも砂金が舞う理由はつけられていたかと・・・(でもやっぱり苦しい・・・。ただキラキラさせたかっただけじゃないかと。だって知盛に追い詰められて苦境の義経を救うために喜三太が砂金の入った袋を知盛に投げつけるって・・・ねえ)。


後でじっくり書くつもりが、1ヶ月も経ってしまったので記憶が曖昧だ〜〜〜!
あらすじを見ながら思い出しつつ書いているけど、時系列はバラバラ。。。
むむ、致し方あるまい。反省。

能子、白き布で安徳帝を守る

安徳帝が乗っている御座船が源氏方に囲まれ、恐怖におののく領子(かとうかずこ)、輔子(戸田菜穂)。そこで源氏の船を引きつけ、平家の援軍を待とう(というつもりだろう)という能子の行動。
前回、義経からの文に「白い布で合図がほしい。助けるから」とあったので、一瞬、源氏へ寝返りか? と思われたが、最後まで平家に付き従うと言った言葉に嘘はなかったらしく、裏切りを意図した行動ではなかったようだ。
そこに運悪く安徳帝が船べりに出て来るが、白い布を帝にかけて必死で守ろうとする能子。
それを見ていた義経は、「もしやあのお子は安徳帝か?」と推測するが、それが今後の伏線に繋がっているようだ。

義経と知盛の対決

大将同士の直接対決で、名乗りの場面からして気合入りまくり!

ドラマでは知盛と対峙する義経が、思わず退く時に伝説の「八艘飛び」を披露しますが、最初のジャンプはよいとして、何度もびょんびょんとジャンプされてはちょっとやり過ぎの感が拭えず。
でも知盛と義経の一騎打ちはかなり見応えありました!
知盛役の阿部寛氏も言っていた通り、殺陣が軽やかな義経と重厚な知盛という対比がよかった。
しかし、超人的な八艘飛びを見せた義経のすぐ後に、知盛も義経の船に乗り移ってきたのは演出的に??

しかししかし、義経の郎党たちの戦いぶりがヘタレだったのはもっといただけない。
だって弁慶なんて(ハリボテまるわかりの)大岩を敵の船に投げ入れて「がっはっはー」だよ。なにそれorz
大岩をどうやって船に乗せたのかもツッコミたいけど、それ以前にたとえ発泡スチロールの岩でも本当に重そうに持ってほしいのよね。役者ってそういうもんでしょー。
弁慶の怪力ぶりを表現したかったのかもしれないけど、いくら怪力でもあんなに軽々と持ち上げられたら、かえって怪力という感じはしないのだが。

そして、平家滅亡

義経との戦いで負けを覚悟した知盛は、安徳帝や時子たちが乗っている御座船に行って覚悟を促す。
それまで安徳帝チームと守貞親王チームとで船を分けて乗っていたが、この時点では合流していた。
覚悟を決めた時子はそこにいる全員に「皆で海に帰ろう」と入水宣言。
安徳帝に「海には何があるのじゃ?」と尋ねられ、「波の下にも清盛殿の築かれた夢の都がございます」と答える時子。
でもさー、なんでここでわざわざ「清盛殿の〜」なんて入れるの?
そりゃ、このドラマでの清盛は最重要人物なんだけど、ここはシンプルに「波の下にも都がございます」だけにしてほしかったですよ。

でも、さすがに女性陣の入水シーンは圧巻だったな。
美しいものが滅びていくというか、思わず込み上げるものがありました。
時子が抱いて入水するのが安徳帝とすり替わった守貞親王ってのはかなり萎えるんですけど(苦笑)、最後に義経に向かって静かに微笑む演技もよかったー。
時子さん、やはりあなたは美しい。

時子以外の女性陣も、今まで以上に見せ場があって平家女性陣サイコーでした。

知盛の最期も、「見るべき程のことはすべて見た」と、これまた超有名台詞を言い、碇を背負って豪快に入水。か、かっこよすぎる!

それに比べて宗盛、時忠よ・・・。
まあ、宗盛はそのヘタレ加減が売りでもあるので、入水しても助かりたいと必死でもがく姿はある意味見せ場でした。
でも、もうちょっと泳いでほしかったけど・・・あの装束で海で泳ぐのは危険か(苦笑)。
時忠なんて、ドラマ上では妻の領子ですら入水したのに!
まあ、時忠は公家平氏だから入水まで付き合う義理はないんだけどね。


最後は、戦いに勝利しながらも空しさを感じる義経で終了。
無常感を味わってたんだろうけど、これからは彼自身も落ちていく一方なんだよなあ。。