「女王の教室」第3話

ありえない設定・展開で巷で賛否両論、話題の「女王の教室」。
私は楽しんで見てますが、極端にデフォルメされた阿久津真矢先生(天海祐希)の言動が行き過ぎだと批判する人もいても、おかしくはないか。
でもこれを見て「子供に悪影響だ」とか言って打ち切りを希望するのは疑問。
見る、見ないは個人の自由なわけだし、いろんなドラマを見て物事の善悪を考えていくというのも大事なことだと思う。
むしろ、よい面だけしか見せずに、温室状態で育てることの方が問題なのでは?
確かにこのドラマは実際ではありえないだろうが、実社会では綺麗ごとだけでは済まされない、いろいろな側面があるわけで。子供にはちょっと刺激が強いかもしれないけど、多面的に物事を考えられるきっかけになれば、なんてのが実はそれが製作者側の意図だったりして。


さて、今日の放送では創立記念日の出し物である創作ダンスを踊ることになった6年3組の生徒たち。
暗くて友達がいない、おまけに運動も苦手でみんなの足を引っ張っている馬場ちゃん(永井杏)。そんな彼女を見かねて一緒にダンスの練習をする和美(志田未来)。いつしか二人には友情が芽生える。しかしそんな努力もむなしく、真矢は馬場のダンスを否定、当日は欠席するように指示。和美は努力を無視する真矢に反発、クラスのみんなにダンスのボイコットを持ちかけ、一旦はクラス全員の合意を取り付けるも、当日になってみればみんなは裏切ってダンスを踊りに行ってしまう。その裏には真矢の馬場への圧力、ボイコットを知った真矢がクラス全員への根回し(内申書をよくするなど)があった。そして、ボイコットの罰として体育館の後片付けをしていた和美、お調子者だが反乱分子(?)の由介(松川尚瑠輝)、達観している冷めた優等生進藤ひかる(福田麻由子)の3人の前に、真矢が「監視役」として馬場を紹介する。


和美が馬場ちゃんとダンスを練習する場面では、友情が芽生える過程がうまく描かれていてほほえましい。その分、のちに馬場ちゃんから裏切られた和美の衝撃が大きくもあるのだが。
真矢が登場する場面ではなぜか画面が暗くなるので、「出たー! コワ〜〜〜」と思いつつ、楽しみに待っている自分もいたり。
馬場ちゃん役の永井杏ちゃんは「ニコニコ日記」の時から結構好きなんだけど、今回はおどおどした演技がうまい。前クールの「瑠璃の島」でのいっちゃん役から連投だけど、うまいなぁ。
進藤さん役の福田麻由子ちゃんは、昨年の「ラストプレゼント」で初めて認識したけど、今回はまた違った役どころ。和美たちとは「友達」という感じではないけど、遠くから好感を持って見つめている感じがいい。

このドラマ、先が読めないからハマる人は自分も含めて相当ハマるドラマだろうなぁ。打ち切りなんていう憂き目に遭わずに、なんとか最終回までやり遂げて納得のいく結末を見せてほしいところ。